![]() 写真はベナンはコトヌーのメインストリートで見かけた看板。 David Ramelの曲でAmor en Orがある。 Zoukといわれるジャンルで、アフリカ音楽の中では、ラブバラードに属する。カボ・ベルデ、西アフリカ全般、ケニア、ジンバブエなどでも見かけるほどアフリカでは東、西、南に幅広くある。 ジャンルわけという考え方がおかしいのかもしれないが、電子ピアノを使い、みなが思うアフリカ的ではない楽器を利用し、メロディもアフリカ的ではない。しばらくアフリカにいればそう感じることはなくなるのだが、この辺は言っても仕方のないこと。 ロンリー・プラネットでいうところのカボ・ベルデでポピュラーなのがこのジャンルのようだ。 どうして、こんなアフリカっぽくないのを聞くのか? 夜、暗い街のバーで肉串を食べながら、うまくもない薄いビールをのむ。そこには、愛を語らう(ただやりたいだけなのかもしれない)おじさんやら、お兄さんが、娼婦や夜遊びの好きな女の子に声をかけている。明るさなどないバーの中と外には感情表現豊かな人々が楽しい夜の酒を楽しんでいる。そして、このZoukが流れる。私の席にはだれも来ない。 現実とはそういうものだ。私はこの音楽を聞きながら、みなの楽しんでいる音を楽しむ。そして、一本のビールをのんびりといただく。西アフリカをまわると思うことがある。 ラブ・ソングはなんでこんなに甘いのだろう。そして、電子ピアノのこの陳腐にも聞こえてしまうB級ソングが私の心をつかんで話さないのだろうか。 音楽ってそもそも完成度がどうという問題ではないのはわかっている。でも、欧米もそうだが、日本にはこの微妙なテイストの曲が入ってこない。アフリカの彼らはみなが歌がうまいわけでもないし、みなが踊りがうまいわけでもない。でも、あの人々の語らいのなかで聞いた曲は私にとって間違いなく名曲だ。 そして、今もたまに私が2ドルも出してかってきたCDが部屋に流れる。でも、私が楽しむのはそのときの情景だけでしかない。 私のアフリカはまだ色あせていない。そして、これらはいつまでたっても色あせないものとして私の中に生きていく。それでいいのだと思う。 < 前のページ次のページ >
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